窓から見える榎が見守るあたたかな場、カフェしおん

暖簾を潜り、戸をそっと引く。

店に入ると、すぐに目に入るキッチンから、いらっしゃい。とママの声。

ここ、カフェしおんはなんとなく“ママ”と呼びたくなる、そんな声が迎えてくれる。

カフェしおんは、国道9号線から道を外れ、車で十分ほど走らせた場所にある。少し自然が多くなってきた印象を受け始める頃、ふと見えてくる看板を曲がると、そこに、大きな榎と共に一軒の古民家が立っている。

この場所に決めたのは、やはりこの榎(えのき)が決め手だったそうだ。

喫茶店という商売の中、わざわざ靴を脱いで上ってくれるのかと物件選びの時思っていたそうだが、カウンターに座ってもらって、一本の榎を見てもらえたら良い。と思いこの場所に決めたそう。

一番力を入れているのは、日替わりランチ。


元々市内にて営業していたしおん。市内に店舗があった頃は、出勤前のモーニングの時間帯に来る人が主だったが、現在の店舗に移り、ランチに来る女性客が多くなりランチに力を入れるようになった。

ランチが出ることが多くなり、ランチ後のコーヒータイムまでゆっくりしてもらえるようにと料理だけでなく、目で見えるところにも意識するようになったそうで、
お客さんに寄りそうママの目線が落ち着ける空間の後押しとなり、また来てみようという気持ちを生んでいる。

ランチの後には、ケーキとコーヒーのセット。

福知山では中々見ることのできないサイフォン式で淹れるコーヒーは、普段飲むコーヒーとは違う味を楽しめる。

コロナの影響下にあった時でも
カフェしおんは、常連さんの行き場がなくならないようにお店を開けていたそう。

私だって寂しくなるし、とママは言う。

お客さんの日常に溶け込むほど強い関係性、お店にとってもなくてはならない存在である人たちがいる。そうやって良い関係性の中で日々を過ごすこのお店が素敵だなと思った。

聞くと、やはり人との距離感、人の目を一番大切にされているそう。

店というのは、やっておられる方の人柄、性格、雰囲気をみて似た人が集まってくる場所であると改めて、思えたそんな場所だった。

今年の10月より営業日が変更になったカフェしおん。
足を運ぶ際は、営業日を確認してから訪れて欲しい。

古民家カフェしおん店舗詳細

住所京都府福知山市榎原1379
電話番号090-1070-8532
営業時間8:00〜16:00
定休日月曜、火曜、第1・第3日曜
駐車場20台
場所
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この記事を書いた人

2000年生まれ。なにがあってもM-1はリアルタイムで見る派。
好きな小説家は東野圭吾。最近複数の本を同時に読めるようなった。

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