映画『この世界の片隅に』は福知山とも縁があった?!原作者と監督を招いたトークイベントに潜入!

こんにちは!ライターのまさきです。

突然ですがみなさんは『この世界の片隅に』という映画をご存知でしょうか。


(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

あらすじ

まだ映画を見ていない!という人のために、ネタバレにならない程度に映画のストーリーをご紹介します。

昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。

すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。

昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。

だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は何度も空襲に襲われる。

庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。

すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。

それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。

そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。
参照:この世界の片隅に公式ホームページ

今大注目の映画

この映画がいま非常に大きな話題を集めています!

全国映画週末動員ランキングでは12週連続TOP10入りを果たし現在もランクイン中。

日本で最も歴史の古い映画賞であるキネマ旬報ベスト・テンで日本映画ベスト・テン1位を獲得。

最初は63館でスタートした公開も今では200を超えています。

そう、今まさに怒涛の勢いで観客数を伸ばしているのがこの映画なのです!

これからもさらに多くの人に観られる作品であることは間違いないでしょう。

そして福知山唯一の映画館、福知山シネマでも2月4日(土)から満を持して公開が始まりました。


−地元の人々に愛される福知山シネマ

この映画は製作過程で、プロジェクトに興味のある方から支援金を募るクラウドファウディングという手法を取り入れました。

スポンサーの獲得のために制作される見本用映画「パイロットフィルム」の制作費用を集める目的でこのクラウドファンディングは行われました。

目標金額は2000万円という高額にもかかわらず、開始から8日と15時間余りでその目標を達成!

最終的に3374人、4000万円近い支援金を集めました。

これは当時の国内のクラウドファンディング映画ジャンルとして最多人数、最高額の記録です。

エンドロールでは支援した方1人1人の名前がスクリーンに流れます。

この映画が多くの人々の熱い支援によって作られたことを感じました。

まるでタイムスリップしたかのような物語

実はぼくも昨年末に鑑賞しました。

まるで観客を戦時中の日常にタイムスリップさせ、すずをはじめとした登場人物と一緒に当時の世界を生きているような感覚にさせてくれます。

人の心には現代でも戦時中でも大きな違いはないということ。

誰にでも生きていく以上経験しなければいけない悲しみ、辛さがあるということ。

それらを受け入れて生きていくにはとてつもない心の強さが必要であるということをこの映画から強く感じました。

絶対にもう一度観に観に行こうと考えていた矢先、ぼくは福知山シネマでこの映画に関連したとてつもないビックイベントが開かれることを知ります。

物語と福知山シネマの関わり

福知山シネマで「この世界の片隅に」の公開が始まった2月4日(土)、劇場ではなんと原作者のこうの史代さん、監督の片渕須直さんを迎えてのトークショーが行われたのです!


チケットは先行販売最後の1枚を間一髪でゲット!

実は昨年に原作者のこうのさんが福知山に引っ越して来られたことがこのイベントのきっかけだったようです。なんという巡り合わせでしょうか!!

トークショーの案内人は福知山シネマを運営しているシマフィルムの志摩敏樹さん。

志摩さんがこうのさんと監督の魅力を存分に引き出し、会場は大いに盛り上がりました。

お2人の対談を生で見られるというのはとても貴重な機会でした。


−写真左から志摩敏樹さん、こうの史代さん、片渕須直監督(写真提供:福知山シネマ)

こうのさんが昨年から生活を始めた福知山について感じていること、作品の製作過程で片渕監督に起こったエピソードなどイベントは大盛り上がり!

そのため時間が予定から大幅にオーバー。

志摩さんが2人を止めないとおそらくいつまでも続いていたであろう今回のトークイベント。

トークショーを終えて、片渕監督は魂を込めてこの作品を作られたのだとあらためて感じました。

片渕監督はこうのさんと原作、そして戦争当時を生きた方々への敬意を常に持たれている方です。

監督はヒロインのすずのことを呼び捨てにされていません。

常に「すずさん」と呼んで、まるで登場人物たちを友人であるかのように考えていらっしゃいます。

一切の妥協を許さず、当時の様子や風景などを出来るだけ忠実に再現しようと何度も何度も広島を訪れたという話はファンの間ではあまりにも有名です。

片渕監督は魂を込めてこの作品を作られたのだなと感じました。

その場で一緒に時間を過ごせたことを本当に幸せに思います。

トークショー終了後にはサイン会も!

トークイベント終了後にはサイン会も行われたのですが、当初はこうのさんのみの予定だったサイン会に片渕監督も飛び入り参加!

もちろん参加者は大興奮です!

ぼくは作品そのものも大好きだったのですがテレビでのインタビューを見て片渕監督の人柄にとても惹かれていました。

テレビで拝見した時の最初の印象は物静かな印象。

しかしながら内には作品作りに対する大きな情熱を秘められており、映画をこよなく愛しておられることを知りました。

「この作品を作る」と決めたら最後まで全力で突っ走る!そんな印象です。

そんな監督からサインをいただけて感無量です!

そして、なんと!


お願いをしたらパンフレットにふくてぃーやまと書いていただきました。

片渕監督、本当にありがとうございました!

福知山シネマだけの特別展示

映画『この世界の片隅に』は福知山シネマはじめ全国の劇場にて絶賛公開中です。

また福知山シネマ館内のフリースペース「シネマ+プラス」では福知山シネマ開館10周年を記念する特別展が行われています。


(写真提供:福知山シネマ)

内容は『この世界の片隅に』を特集した映画公開記念パネル展。

2017年3月1日まで行われています。

詳しくは福知山シネマホームページをチェックしてみてくださいね。

この特別展では、ここでしか見られないこうのさんのサイン入りポスターや直筆イラスト、複製原画の展示などが行われています。

オススメは

①パネル展を見る
②映画を見る
③もう一度パネル展を見て→パンフレットを買って帰る!

という、作品を満喫出来るコース。

ぼくはこうのさんの原作も購入してしまいました!

原作には映画では描かれなかったカットもあるので、こちらも必読です。

映画『この世界の片隅に』ぜひ福知山シネマでご鑑賞ください。

劇場情報

福知山シネマ
http://www.fukuchiyama-cinema.com
TEL 0773-23-1249
京都府福知山市東中ノ町28-1(広小路商店内)
JR福知山駅より北東へ徒歩10分
定休日:不定期
駐車場:近くに有料駐車場あり
車椅子席:なし(車椅子のスペースはあり)
車椅子トイレ/ベビー用トイレ:あり
アルコール販売:なし
劇場は階段を上がって2Fにあるため、車椅子でお越しの方は、事前に劇場までお問い合わせください。

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この記事を書いた人

京都府綾部市出身。福知山成美高校卒業。海外での生活や外国人との出会いを通じて感じた「京都府北部」の認知度を上げ、多くの人に訪れてもらうことが目標。 高校時代に恩師でもある吉田佐和子さんと出会ったことで福知山とクラリネットに大きな愛着を持つ。趣味はマラソン、まち歩き。

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