2拠点生活エッセイ第21回「おいしい正月」

2拠点生活が始まって以来はじめて京都市で新年を迎えました。
(ちなみに京都市の家・福知山市の家それぞれの同居人は、お2人ともご実家で年末年始を過ごされました)

大晦日は義両親&義叔母と年越しそばを食べた後、夫と娘とともに紅白歌合戦を途中まで見て、京都市・北野天満宮の火之御子社鑽火祭(ひのみこしゃきりびさい)後の火縄授与、通称「おけら詣」へ行きました。
以前から夫が行きたいな〜と話してくれていたもので、年末年始を京都市で過ごすと決めたときから私も楽しみにしていました。
ちなみに娘は北野天満宮までの道中、抱っこ紐の中で寝てしまいました。

火之御子社鑽火祭は昔ながらのやり方で火をきり出す祭事で、おけら詣の参拝者はきり出された火がうつされた境内のかがり火に約75センチの縄を差し込んで、縄先に火を灯すことで授与が完了します。

火縄をヒュンヒュンと回しながら家まで持ち帰り、料理を作る火種にすることで無病息災を祈願する・・・らしいのですが、私たちの火縄はわずか数分であえなく消えたのでした。実は1つの火縄で2回チャレンジしたのですが、どちらも保ちませんでした。くそう〜。
北野天満宮から結構離れた場所でも火を灯しながら歩いている人を見かけたので、何かコツがある、熟練の技なのかもしれません。

福知山市雲原地区の家へ落ち着いて帰れたのは明けてからずいぶん経った頃でした。

雲原の母・Rさんと雲原の父・Mさんのお家へ新年初めてお邪魔したのも1月後半に差し掛かった頃。
遅めの新年の挨拶から始まり、近況を話したり、娘と遊んでもらったりしました。

時計の針がお昼をまわった頃「昼、食べてったら?」とMさんがおっしゃって、リモートワーク中の夫も呼んでお昼ごはんをごちそうになることになりました。

メニューはRさんの手打ちそばと手作りぜんざい。
自家製のそば粉に水と山芋を加えて、こねこね。こねこねして固まったものを、棒でのばしのばし。
のばしたものを重ねて、細く切り切り。あっという間にぷるぷるつるつるの自家製蕎麦が出来上がり。
おぜんざいのお餅はお正月についたものだそうです。砂糖よりもあずきの味が濃いおぜんざい、懐かしい味でした。

Rさんのお家でごはんをいただくのはとっても久しぶりのことでした。(独身の頃はよくお邪魔して、お酒を飲んだ日には泊まらせてもらうこともありました)

義両親&義叔母と年越しそばを食べたときも感じていましたが、信頼している人と美味しいものを囲んで笑い合う時間がやっぱり好きです。

2019年も、おいしいものを楽しく食べられますように!

今回のエッセイから、ちょっと雰囲気を変えて漫画風でお届けすることにしました。
今年ものんびりと、どうぞよろしくお願い申し上げます!
皆様にとっても楽しい一年となりますように。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

農家民宿「雲の原っぱ社」宿主。1989年生まれ。福知山市で生まれ育つ。京都女子大学現代社会学部現代社会学科卒業後、NPO法人暮らしづくりネットワーク北芝で地域教育に関わる。2012年、福知山市の雲原地区へ単身移住。2016年、結婚を機に京都市との2拠点生活スタート。同年11月、女児の母となる。クマと星野源と夫が好き。

目次
閉じる