こんにちは。ライターのまさきです。
福知山はご存知のように北近畿一の都市でありながら、同時に豊かな自然に恵まれた街でもあります。
雲海の美しい大江山や人々に恵みをもたらす一級河川由良川などは特に有名ですよね。
大江山の雲海の記事はこちらから
幸せな1年を過ごしたい人は福知山市大江山の鬼嶽稲荷神社に初日の出&雲海を見に行こう!
しかしそれだけではないんです。
今回紹介したいのはなんと火山!
福知山には実は火山もあるんです。みなさん知っていましたか?
京都府内唯一の火山田倉山
その火山の名前は田倉山(たくらやま)、別名を宝山(Google Mapでは宝山と表記)と言います。
実は京都府内にある火山はこの山だけでその希少価値はかなり高いんです。
三月某日、実際に足を運んで田倉山に登ってみました。
標高は349.7メートルと決して高くはなく、ちょっとしたお散歩やハイキングにはもってこい!
のはずでしたがこの日はまだ雪が多く残っていてなかなか先に進めず…
今年は福知山でも数年ぶりの大雪でしたね。
雪の重みで倒れた木もたくさんありました。
この積雪はやがて雪解け水として集落へと流れ、人々に恵みを与えています。
厳しい冬の寒さと積雪があるからこそ福知山は美しい自然を保つことができているんですね。
田倉山が作り出した絶景夜久野高原
雪道で靴がずぶ濡れになりながらもなんとか一歩一歩進んで行きます。
最終的には登山道ではなく雪のない急斜面を登ることに…
そしてなんとか登ることおよそ30分。
見晴らしのいい高台にたどり着くと、そこには美しい高原の景色が広がっていました!
眼下に広がるのは民家が連なるのどかな田園風景と集落を囲む山々と青い空。
時折遠くから電車の音がやまびこのように高原に響きわたります。
「こんな景色が福知山にあったんやなぁ。」
一緒に来た友人と思わず驚きの声をあげていました。
夜久野高原の成り立ち
この夜久野高原は田倉山が約37万年前に噴火した時に噴出した溶岩が山の谷間に流れたことで形成されました。
このように形成された地形は溶岩台地と呼ばれています。
改めて自然の壮大な力を感じますね。
田倉山は春になると桜、秋は紅葉の名所としても知られています。
四季の違いをはっきりと感じることができる夜久野高原。
ぜひまた違う季節にも訪れてみたいと思います。
田倉山が作り出したもう一つの絶景玄武岩
田倉山の噴火で流れ出た溶岩は六角形の形で冷え固まりました。
この溶岩は玄武岩と呼ばれ、古くから採石・加工され石碑や墓石として広く利用されて来ました。
その採石場の跡が田倉山から約3km離れた場所にある「やくの玄武岩公園」です。
この玄武岩公園は京都府の自然200選、府指定天然記念物、そして府の景観資産にも指定されています。
ここでは柱状の細長い15m級の岩が何本にも束になっていて、地面から垂直に飛び出しています。
大自然が作り出した造形美は迫力満点!
ずっと眺めていると頭がくらくらしてきそう…
こちらも田倉山からの高原の景色と並んで一見の価値アリです。
ようやく長かった冬が終わり、福知山にも春がやって来ました。
今月中旬はちょうど桜が見頃の時期です。
お休みの日はドライブとお散歩も兼ねてぜひ田倉山とやくの玄武岩公園に遊びに行ってみてくださいね。
アクセス・詳細
田倉山(宝山)
住所:京都府福知山市夜久野町平野
JR上夜久野駅から徒歩15分
駐車場:あり
やくの玄武岩公園
住所:京都府福知山市夜久野町小倉98-1
JR上夜久野駅から市営バスで5分玄武岩公園前下車
駐車場:あり
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イエーい